”workshop”とは、「自主的に活動させる方式の講習会」という意味です。あなたも自己責任でユーザー車検に挑戦してみませんか。
ユーザー車検:Worlshop 2&4

まっくす さんのユーザー車検体験談 II

2011年11月

車両はヤマハVmax1200、1993年、アメリカ仕様。
社外のフルエキゾースト(近接排気騒音99dB(A)以下)に交換、ヘッドライトをリレーを介してバッテリーに直結、フラッシャーランプとブレーキ、クラッチのマスターシリンダーをXJR1200のものに交換のほかは改造なし。

事前に点検整備様式に従って12ヶ月点検を実施、朝9時からの第一ラウンドを予約。予約番号を控えておく。

当日朝8時30分頃事務所に到着。積算距離計の数字をメモしておきます。

検査受付窓口で自動車検査票(継続検査用)と自動車重量税納付書をもらいます。ほかに必要な書類や証紙等の購入場所は窓口で教えてくれます。
事務所隣の交通会館で検査申請書3号様式、検査手数料証紙、重量税印紙を購入。
証紙と印紙は売り捌き窓口で貼ってくれるし、必要金額は車検証をみせれば教えてくれます。

事務所へ戻って書類作成。
申請書は記入台の見本に従って車検証を見て鉛筆で記入、本人が申請する場合は認印不要です。検査票と重量税納付書はボールペンで記入します。

申請書、検査票、重量税納付書、車検証、自賠責保険証、納税証明書を検査受付窓口へ提出します。点検整備記録簿の提出は必須ではありませんし、提出も求められません。

書類の審査と受付がすんだらいったんすべての書類を返され、検査場で待機するよう指示されます。

二輪車は検査場の北側の二輪専用ライン。

四輪車が二列に並んで待っているが、二輪はがら空き。一番前で待機。
9時ちょうどに検査員に中に呼ばれる。ヘッドライト検査のときに都合がよいので中央にある白点線に沿ってバイクを停めておくとよいでしょう。

書類を検査員に渡して審査開始。

まず、ハンドルロックの確認と車台番号、原動機型式、車両番号などを照合しながらハンマーで車軸やキャリパボルトなどをたたいたり、ステップやマフラー、ミラーなどをゆすったりして検査。次にエンジンを始動し、各灯火類とホーンの検査。

それからバイクにまたがってテスターの前に進みヘッドライトの検査。

ハンドルを直進状態で保持しハイビームで検査します。
テスタのメーター二つがほぼ中央を指していたので許容範囲内だろうと思っていたらすんなり合格。

ゆっくり前進して、前輪をローラーに載せ、ブレーキをかけるよう指示されて前ブレーキの検査。

そのままスピードメーターの検査。
両脇から小さなローラーがでてきて前輪を保持、ゆっくりとローラーが回りだして40km/hまで回して終了。テスタに速度がデジタル表示されるのでメーターの誤差がわかります(41.5km/hでした)。

再度前進して後輪をローラーに載せ後ブレーキの検査。

これで審査終了。私の車は古い車両で検査項目も少なかったためか15分もかからずに終わりました。

審査の結果、合格の場合は検査票の当該欄に合格印を押してくれ、不合格の場合はその理由を教えてくれます。

審査終了後に書類を返してくれるので、事務所に戻って検査受付窓口の検査終了書類入れに書類を入れて、しばらく待っていると隣の窓口から新しい車検証と検査標章が交付され、自賠責保険証などを返してくれます。車検証の内容に間違いがないか確認すれば終わりです。

二輪車の検査ラインは自動化されていないため、各テスタの操作を検査員が行うので、その指示に従ってバイクを保持、操作をしていればいいのですが、ブレーキとメーターの検査中は車両が左右に揺れて不安定になるので、転倒事故のないようにしっかり車体を保持する必要があります。

私の場合フルエキゾーストに交換してあったので排気騒音を測定されるかと思っていましたが測定されませんでした。

この10年ほど使用している製品でいわゆる爆音マフラーではないと思っていますが、経年劣化もあるので測定音量によっては不合格の可能性もあるだろうと考えていましたが簡易検査もされませんでした。検査中はアイドリング状態で、空ぶかしをなかったのがよかったのか、それとも音質のせいなのか?。

また、アメリカ仕様車の車幅灯と方向指示器が兼用の場合、車幅灯が点灯する状態の場合はそのままでは保安基準に適合しないので点灯しない状態にしておきます。方向指示器が動作中は車幅灯が点灯しない構造の場合は問題ありません。ヘッドライト内のマーカーランプも問題ありません。

かかった費用は検査手数料1,700円、重量税5,000円、申請書用紙30円でした。(ほかに自賠責保険料14,110円)

事前に点検と整備をしておけば、よほどの改造をしていない限り、不合格になることはないと思います。当日中であればあと2回は再受験できるので、不合格になりやすいとされるヘッドライトもまずはそのまま受験してみることをお勧めします。一回目で合格すれば調整のための料金が不要ですから。
不安がある場合は事務所北側の自動車整備会館にある予備検査場であらかじめ調整しておけば安心です。受験するほとんどの四輪車は予備検査を受けているようです。

もし当日中に合格できなかった場合は、限定検査証を受けておけば2週間以内ならば予約不要で不合格箇所のみ再受験できます。

隣の四輪車のラインの騒音があるので、ヘルメットはかぶらないほうが検査員の指示が聞きやすいし、書類を挟むバインダーがあったほうが便利です。

審査事務規定に目を通しておけばすごく参考になります。合格基準が緩和されている部分や厳しくなっている部分、灯火の色や数などカスタムの際の参考になります。



自分で検査を受けることで、節約した費用で車両の整備費用や消耗品の費用に出来るのでこのサイトはとても参考になりました。時間が取れる場合はぜひチャレンジしてもらいたいです。私は検査合格後にプロに点検と整備を依頼しています。自分の車両に愛着も沸きますし。
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