”workshop”とは、「自主的に活動させる方式の講習会」という意味です。あなたも自己責任でユーザー車検に挑戦してみませんか。
ユーザー車検:Worlshop 2&4
中村さんの京都南検査場での2回目のユーザー車検

 2008.6月で車検を迎えるGPZ900Rの検査に京都南検査場に行きました。平成3年登録の車両で、2回目のユーザー車検です。

 ユーザー車検を前回して、「絶対忘れないでおこう」と思っていたものの、やはり2年もたつとすべての手続きを忘れています。

 とりあえず、事前に京都陸運支局に行き書類を購入しました。継続車検の二輪車用でワンセット60円で、書き間違えたり汚したりしたら困るので、2セット購入しました。

 書類を見ると、なんとなく思い出すところもありましたが、とりあえず、支局内のお手本を見て記載しました。わからないところは空欄にして、窓口で聞きました。

丁寧に教えてもらえましたので安心しました。その日のうちにインターネットで車検を予約しました。

 GPZ900Rといえば「カスタム」。マフラーは当然のことながらフロントフォーク、ブレーキ、ラジエーター、バックステップ、ハンドル周りに至るまでノーマルと違います。

 こつこつと自分でいじっておりましたので、ノーマルに戻すことは簡単ですが、肝心のノーマル部品がありません。初めてのユーザー車検のときはそんなにいじってなかったので、基本的なことのみ(オイル交換等)実施して車検に挑みました。

 今回は多少の不安がありましたので、バイク店で相談したところ、「基本的なところがしっかりしていて、構造上の変更さえなければ車検は大丈夫」といわれたので、このままの車両で車検を通すことに決めました。

 購入書類の中に「定期点検簿」があるので、順番に点検をして交換部品は交換して車両整備を行いました。
 交換部品は、ラジエーターのさびが出ていたホースとエンジンオイル、エレメント、LLC、前後ブレーキオイルを交換しました。オイルや油脂類のにじみがあると「オイルもれ」の指摘を受けるかもしれないので、丁寧にふき取りました。

 チェーンもクリーナーで掃除してから注油しておきました。わからないところや、自分で検査できないところは当然空欄にしておきました。

 体験談に「事前の見学はしておいたほうが良い」との記載があり、見学しておこうと南検査場に行きました。そのときは2台が検査を受けておりました。一般ユーザーの方ではなくバイク屋さんらしき人物のようであれよあれよという間に終わられておりました。

 「もうちょっとゆっくりやって」と思うほどでした。でも、なんとなく、車検の流れがつかめたので参考になったと思います。
 車検前日に、各種書類の点検、自賠責の加入、納税証明等をクリアファイルに入れ準備を整え、少しばかりの工具も用意しておきました。車両の点検ももう一度行い、ワックスもかけて準備OKです。

 当日は、2ラウンドの予約で、10時半から実施されますので10時ころに到着して、重量税、検査手数料、検査料の印紙と証紙を購入して、受付に書類を提出しました。

 にこやかなお兄さんが「本人さんですか」といわれたので「はい」と言うと、受付印をバンバン書類に押されました。その後、「1コースですのでそちらに行って下さい」と言われました。

 南車検場は二輪専用はありませんので四輪車と同じコースで試験が行われます。私がコースに行ったときすでに、四輪車が3台ほどおり、二輪も試験中でした。二輪はユーザーと思われる人物が受験されておられました。

 自分の番が来ました。前日に少しでも見ておりましたのでやり方はなんとなくわかっていましたが、やはり緊張はするもので恐る恐る進入しました。

 最初はブレーキテストからで、四輪車用の後輪を乗せるローラーに、バイクの前輪を乗せ、「ブレーキかけて」という言葉と同時に思いっきり前ブレーキをかけました。

 「次、後輪を乗せてください」という指示で、後輪を乗せ「ブレーキかけて」という合図で思いっきり後輪ブレーキを踏みました。
 人によりまちまちですが、クラッチを握ったまま(ギアをローのまま)ブレーキテストされる人と、ニュートラルにされるかたがいますが、ブレーキさえかけれれば問題ないので私はローに入れたままクラッチを握ってブレーキをかけました。次に進みやすいのでそのようにしました。

 次に、ヘッドライトの光軸検査です。私はオンオフ切り替えスイッチを付けておりましたので、ヘッドライトはコース進入時にオンにし、ハイビームにしておりました。

 検査機械の前まで来ると検査官が「ハイロー切り替えして」といいますので切り替えてハイビームで待機すると、「チンコロりん・・」というリズムの機械が出てきてヘッドライトの前で左右に動いています。

 体験談でもよく紹介されておりますが、光軸が一番検査に引っかかりやすいみたいでしたのですごく緊張しました。
 ライトの検査中にウインカーや前後のブレーキランプ、テールランプの点灯の点検を検査官の指示するとおり点灯していきます。
 「ライトオッケーでーす」という言葉が聞こえました。ヘッドライトはいじったりしていませんが、フロントフォークを交換したので不安でしたが何とかなるものです。「前にきてください」という指示で前進。検査官のところまで行きました。
 検査官が一言「いじってますね?」私は、ひきつりながら「ほんの少しです。」カンコンとトンカチでバイクをたたく検査官。直立不動の私。検査官が車検証を確認したその直後、右胸からメジャーが・・・?
 光軸をパスした私は車検がもう終わったかのように晴れやかな気分でした。まさか、ここでメジャーがでてくるなんて。
 「体験談でもそんなんなかったやんけー」と思いながら谷底に落とされるように冷や汗をかきました。検査官が車検証を確認しながら、「いいですよ」の一言。
 「バーハンドルは高さと幅が変わりますからね」と付け加えておられました。

 後は、受付にすべての書類を提出し、新しい車検証をもらいました。私と同時期に車検を受けておられた方が、たくさんの指摘を受けたみたいで、話を聞くと「光軸の狂い」「光量が足りない」「CO/HC濃度異常」の指摘があったみたいでした。

 きれいなまだ新しいようなバイクでしたので、私が「こんなに新しいバイクなのにねぇ」というと、新しいバイクほど規制がかかっているらしく、マフラーを交換して、そのマフラーがJMCAに合格していなければ、ほとんどがだめみたいな話でした。
 ライトも「H4バルブ」以外のライト(HID等)に交換していると、「車検対応品」でなければだめだそうです。時には車検合格品の書類を点検するそうです。

 私のGPZは平成3年式で、今の基準ではありませんので、排ガス規制とは関係ありませんが、今の車は非常に厳しいみたいでした。

 私の車検は、到着から検査証をもらうまで、全部で1時間程度でした。前後ブレーキテスト、ヘッドライト検査、カンコン検査のみで、メーターや排ガス等はありませんでした。

 費用も書類代120円、自賠責13400円、重量税5000円、検査手数料400円、検査料1300円でした。オイル代や油脂等の費用は自分で交換、清掃するので、最小限ですみます。

 ちょっと、どきどきしましたが、検査官も親切でわからないことがあれば教えてくれるので安心して検査を受けられました。
 

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